ゴジェックとトコペディア、合併に向け協議(21年1月6日)
インドネシアの配車・決済アプリ大手ゴジェックと電子商取引(EC)大手トコペディアが合併を協議していることが5日、関係筋の話で明らかになった。合併が実現すればインドネシアで最大規模の合併となり、180億米ドル規模の巨大企業が誕生する。ロイター通信などが5日付で伝えた。複数の関係筋によれば、両社は2018年に合併協議を開始した。交渉がとりわけ前進したのは昨年11月ごろからで、12月末には合併に向けて企業査定(デューデリジェンス)を相互に行うことで合意。今年6月末までの最終合意を目指しているという。
合併により配車からネットショッピング、決済などのサービスを単一プラットホームで提供する。東南アジアで市場シェアを広げるとともに、利益率を引き上げる狙い。域内の配車アプリ大手グラブやEC大手ショッピーに対抗する。
合併後にはインドネシアと米国で重複上場を目指すもようで、関係筋は、20億米ドルを調達できるとみている。両社にはシンガポールのテマセク・ホールディングスや米セコイア・キャピタル、同グーグルが出資。またトコペディアには中国のアリババ(阿里巴巴)やソフトバンク、ゴジェックには米ウォーバーグ・ピンカスが出資している。
関係筋によれば、以前の企業査定に基づくとゴジェックの企業価値は100億米ドル以上、トコペディアは約70億米ドル。合併後の時価総額は国内トップ10の規模になるとみられている。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。