22年の新車販売、6%増の90万台=フィッチ予想(21年12月21日)
格付け会社フィッチ・レーティングスは、インドネシアの2022年の新車販売台数が90万台となり、21年見込みの85万台から5.9%増加するとの予想を明らかにした。新型コロナウイルス流行が落ち着いて消費意欲が増し、供給網も正常化して販売が増えるとみている。販売は回復するものの、新型コロナ流行前の水準にはまだ戻らないとフィッチは指摘した。19年までは8年連続で100万台を超え、19年は103万126台だった。
フィッチは22年の新車販売が上向くとみるものの、新型コロナのオミクロン株出現でダウンサイドリスクが強まったと説明。供給面の懸念は薄いものの、21年末を期限とする一部自動車の奢侈税(PPnBM)減免措置が22年に延長されるか不透明なこともあって、需要面の懸念は強いとした。
電気自動車(EV)については、政府が奢侈税免除などの優遇措置を打ち出したものの、22年も低調な販売が続くと予想。優遇措置は中国や欧州連合(EU)に比べて不十分とした。また充電所などインフラの整備が進んでいないこともEV普及が進まない背景にあるとしている。
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