EVの中国BYDが西ジャワに工場、26年に生産開始(24年5月2日)
中国電気自動車(EV)最大手の比亜迪(BYD)は4月30日、西ジャワ州スバンの新都市「スバン・スマートポリタン」に完成車工場を建設すると発表した。年産能力は約15万台で、2026年1月の生産開始を目指す。現地法人BYDモーター・インドネシアが同日に工場用地の購入契約に調印した。敷地面積は108万平方メートル。研究開発(R&D)センターや研修施設を併設する。BYDは投資額を発表していないが、アイルランガ・ハルタルト経済調整相は今年1月、工場への投資額が13億米ドルに上る見通しを明らかにしていた。
スバン・スマートポリタンは工業団地や住宅地、商業施設などからなる新都市計画で、敷地面積は2717万平方メートル。ジャカルタ中心部から東に約90キロメートル、日本が支援して建設中のパティンバン港から南西に約40キロメートルに位置する。来年には新都市と同港を結ぶアクセス道路の開通が予定されている。
同社は今年1月にインドネシア市場への参入を正式発表。小型ハッチバック「ドルフィン(海豚)」など3モデルのEVを投入すると表明した。東南アジアではタイでも工場建設を進めており、今年半ばに稼働を開始する見通し。インドネシアの工場は域内2カ国目のEV生産拠点になるとみられる。他にベトナムでは、現地の工業団地運営会社が、BYDのEV工場用の土地を確保したと今年3月に報じられている。
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